関宿から坂下宿は、東海道47番目の宿場から48番目の宿場へと続く6kmの区間です。鈴鹿峠の麓に向かって鈴鹿川沿いを上流へ進み、山間に入っていくルートです。関宿の歴史的町並みを離れると一気に山間部の雰囲気に変わり、峠越えの始まりを実感します。坂下宿は鈴鹿峠直前の極小宿場で、補給はほぼ不可能なため関宿での準備が必須です。本記事では補給・トイレ・見どころなど、実際に歩く方のための実用情報をお伝えします。
この区間を歩いた方、最新の補給・トイレ情報やルート変更の情報をコメント欄で教えていただけると助かります。
本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は区間内の実在情報のみを精査して掲載しています。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 関宿 → 坂下宿 |
| 距離 | 6.0km(確定値) |
| 所要時間 | 約1.2時間(時速5km換算) |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 最終確認日 | 2026年7月 |
ルート概要
関宿の西端を出発し、旧東海道を西に進みます。
関宿を出るとすぐに田園・山間部の雰囲気に変わります。
鈴鹿川の上流に向かって谷間を進み、徐々に標高が上がっていきます。
約3km地点で市瀬の集落を通過します。
約5km地点の筆捨山(ふですてやま)が見えてくると坂下宿は目前です。
坂下宿に入ると山間の小さな集落が現れ、鈴鹿峠の麓に到着します。
見どころ
■ 鈴鹿川上流の渓谷美(全区間)
関宿を離れると鈴鹿川の上流域に入り、渓谷的な景観が楽しめます。
清流と緑に囲まれた道は、市街地歩きの後に心身をリフレッシュさせてくれます。
鈴鹿山脈がどんどん近づき、峠越えの緊張感が高まります。
■ 筆捨山(ふですてやま)(約5km地点付近から望む)
歌川広重が「東海道五十三次 坂の下 筆捨嶺」で描いた山です。
狩野元信がこの山の景色を描こうとしたが、あまりの美しさに描ききれず筆を捨てたという伝説に由来します。
旧東海道から山容を望むことができます。
■ 沓掛(くつかけ)の集落(約4km地点)
山間の小さな集落で、旧東海道の雰囲気が残ります。
鈴鹿峠に向かう旅人がここで一息ついた場所です。
歩くための実用情報
補給ポイント(コンビニ・自販機)
■ この区間にコンビニはありません
関宿を出ると山間部に入り、坂下宿まで補給施設は存在しません。
■ 自販機
沿道に自販機がある場合がありますが、確実ではありません。
山間部に入ると自販機も減少します。
■ 坂下宿内
坂下宿も極小集落のため補給はほぼ不可能です。
▶ 補給戦略:関宿で必ず水と食料を確保してから出発してください。
この区間だけでなく、鈴鹿峠を越えて土山宿(約10km先)まで補給できない可能性があります。
水は最低1L、行動食を必ず携帯してください。
トイレ情報
■ この区間にトイレ施設はほぼありません
山間部のため公衆トイレは期待できません。
■ 坂下宿内
坂下宿に公衆トイレがある場合がありますが、確実ではありません。
▶ トイレ戦略:関宿の公衆トイレで必ず済ませてから出発してください。
6kmのため通常は1時間15分程度で通過できます。
休憩スポット
【鈴鹿川沿い(区間中盤)】
川沿いの道端で立ち止まって休憩できます。
渓谷の景色を見ながらの休憩は気持ちが良いです。
ただしベンチ等の設備は基本的にありません。
【坂下宿内(ゴール地点)】
集落内で短時間の休憩が可能です。
▶ 6kmの区間のため、無理に休憩を取らずに歩き切ることも可能です。
鈴鹿峠越えに体力を温存するため、ペースを落として歩くことをおすすめします。
高低差
この区間は緩い上り基調です。
・関宿〜市瀬(0〜3km):緩い上り(標高40m → 80m)
・市瀬〜坂下宿(3〜6km):緩い上り(標高80m → 140m)
全体で約100mの標高差を6kmかけて登るため、勾配は緩やかです。
急坂はなく、意識しない程度の上り坂が続きます。
ただし鈴鹿峠(標高約357m)はこの先にさらに200m以上登ります。
道の特徴
【関宿西端〜市瀬(0〜3km地点)】
関宿を出ると一気に田園・山間の雰囲気に変わります。
旧東海道は国道1号とは別のルートを通り、静かな道が続きます。
鈴鹿川に沿って谷間を進んでいきます。
【市瀬〜沓掛(3〜4km地点)】
山間の小集落を通過します。
道幅が狭くなり、旧街道の雰囲気が色濃くなります。
【沓掛〜坂下宿(4〜6km地点)】
さらに山が迫り、渓谷の雰囲気が強まります。
筆捨山が見えてくると坂下宿は目前です。
旧東海道は舗装されていますが、一部で路面状態が悪い箇所があります。
宿泊ポイント
【坂下宿エリア(ゴール地点)】
坂下宿は極小集落のため、宿泊施設はほぼありません。
【関宿エリア(出発地点)】
関宿の旅館・民宿に宿泊し、朝出発するのが一般的です。
▶ 宿泊戦略:関宿泊→早朝出発で坂下宿を通過し、鈴鹿峠を越えて土山宿を目指す計画が一般的です。
関宿〜坂下宿〜鈴鹿峠〜土山宿を1日で歩く行程(約16km)を想定してください。
注意・危険区間
【補給不可能区間の始まり】
関宿を出た後、坂下宿を経て鈴鹿峠を越え土山宿に至るまで、
約16kmにわたってまともな補給施設がありません。
関宿での水・食料の確保は絶対に忘れないでください。
【山間部の天候変化】
鈴鹿山脈に近づくため、天候が急変する場合があります。
雨具を必ず携帯してください。
特に雷雨の際は無理に進まないでください。
【路面状態】
旧東海道は一部で路面状態が悪い箇所があります。
落ち葉や苔で滑りやすい場所があるため、足元に注意してください。
【携帯電波】
山間部に入ると携帯電波が弱くなる可能性があります。
地図アプリを使う場合は事前にオフライン地図をダウンロードしておいてください。
区間評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 総合難易度 | ★★★☆☆ | 距離は短いが山間部に入る。鈴鹿峠前の序章です |
| 補給充実度 | ★☆☆☆☆ | 区間内に補給施設なし。関宿での事前確保が絶対条件です |
| トイレ安心度 | ★☆☆☆☆ | 区間内にトイレなし。関宿で済ませてください |
| 歩道安全性 | ★★★★☆ | 車通行は少なく静か。路面状態に一部注意 |
| ナビの分かりやすさ | ★★★☆☆ | 旧東海道の道標を確認しながら進んでください |
| 景観 | ★★★★☆ | 鈴鹿川渓谷・筆捨山。山間の美しい景観です |
| 疲労度 | ★★☆☆☆ | 6kmの緩い上り。体力的にはまだ余裕があります |
| 高低差 | ★★★☆☆ | 全体で100mの緩い上り。急坂はありません |
実際に歩いた管理人のひとこと
関宿を出た瞬間、世界が一変します。
1.8kmの歴史的町並みを出ると、そこはもう山の入口。
鈴鹿川の流れが速くなり、山が迫り、空が狭くなる。
「いよいよ鈴鹿峠に向かうんだ」という緊張感が全身を包みます。
筆捨山が見えた時、「あの山を越えるのか」と身が引き締まりました。
狩野元信が筆を捨てたほどの景色。確かに美しい。
でもその美しさの向こうに、峠越えの厳しさが透けて見えます。
坂下宿に着くと「本当に小さい」と驚きます。
鈴鹿峠の直前の宿場。旅人がここで最後の夜を過ごし、翌朝に峠に挑んだ。
その覚悟の重さを、この小さな集落が物語っています。
関宿で買った行動食と水筒を確認してください。
次の大きな補給地点は鈴鹿峠を越えた先の土山宿です。
ここからが東海道歩きの最終章の始まりです。
まとめ
関宿〜坂下宿は6kmの緩い上り区間で、鈴鹿川上流の渓谷を遡り鈴鹿峠の麓に至ります。
区間内に補給・トイレ施設はほぼないため、関宿で必ず水・食料を確保してください。
筆捨山の景観を楽しみつつ、鈴鹿峠越えに向けた体力温存を心がけてください。
坂下宿到着後、鈴鹿峠越え→土山宿へと東海道最大の峠越えが始まります。
街道現地情報募集
街道歩きに役立つ現地情報を募集しています。通行止め・補給・トイレ・危険箇所など、お気づきの情報をお寄せください。

関連リンク
・出発宿場:関宿

・到着宿場:坂下宿
・前の区間:亀山宿〜関宿

・次の区間:坂下宿〜土山宿(鈴鹿峠越え)


コメント