「東海道で一番好きな宿場はどこですか?」と聞かれたら、迷わず関宿と答えます。
約1.8kmにわたって江戸時代の町並みがほぼ完全に残っている宿場は、東海道五十三次の中でここだけです。電線は地中化され、看板や建物の外観も厳しく規制されています。平日の朝に訪れれば、200年前の旅人が見た風景と大差ない光景がそこにあります。
関宿は三重県亀山市に位置する東海道第47宿。鈴鹿峠越えを終えた旅人が(あるいはこれから越える旅人が)身体を休めた宿場です。この記事では、関宿の町並みを端から端まで歩く順路で、見どころ・補給・アクセスをお伝えします。
関宿の基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宿場番号 | 東海道第47宿 |
| 所在地 | 三重県亀山市関町 |
| 日本橋からの距離 | 約408km |
| 本陣 | 2軒 |
| 旅籠 | 42軒 |
| 町並みの長さ | 約1.8km(東追分〜西追分) |
| 最終確認日 | 2026年7月 |
関宿を端から端まで歩く(東追分→西追分)
関宿は東追分(伊勢別街道との分岐)から西追分(大和街道との分岐)まで約1.8kmの一本道です。徒歩で30〜40分。立ち寄りながら歩くと1〜2時間は楽しめます。
東追分〜木崎(入口〜東端エリア)

JR関駅から徒歩5分で東追分に着きます。ここから西に向かって歩き始めると、すぐに古い町家が両側に現れます。最初は「静かな住宅街」という印象ですが、100mほど進むと空気が変わります。電線がなくなり、空が広く感じる瞬間。ここからが関宿の本領です。
中町〜新所(中心部)

関宿の中心部に入ると、町家の密度が一気に上がります。出格子・虫籠窓・本瓦葺きの屋根が連なる風景は圧巻です。
このエリアの見どころ:
・関まちなみ資料館(入館無料)— 関宿の歴史と町並み保存の経緯を展示。休憩がてら10分程度で見られます
・関宿旅籠玉屋歴史資料館(入館300円)— 江戸時代の旅籠がそのまま資料館に。部屋の間取りや道具が残されています
・高札場跡 — 復元された高札場。宿場の中心地であったことを示しています
・地蔵院 — 国の重要文化財。本堂の鐘の音が町並みに響くのを聞けたら幸運です
新所〜西追分(西端エリア)

西に進むにつれて観光客は減り、生活感のある町並みに変わります。関宿で暮らしている人たちの日常と、江戸時代の建物が自然に共存している光景です。西追分には大和街道との分岐を示す道標があり、ここが関宿の西端です。
写真撮影のベストタイミング

関宿は写真映えする宿場ですが、時間帯と曜日で印象が大きく変わります。
・平日の朝7〜9時(最推奨):観光客ゼロ、柔らかい朝日が町家に当たる最高の時間
・平日の日中:観光客は少ないが日差しが強く影が出やすい
・休日:観光客が増えるため「無人の町並み」は撮れない
・雨の日:濡れた石畳が反射して美しい。ただし屋根のない場所が多いので防水対策を
補給・トイレ・休憩
関宿内は観光地化されすぎていないため、コンビニはありません。補給はJR関駅周辺で済ませるのが確実です。
補給:
・ファミリーマート亀山関町店(JR関駅から徒歩3分)— 最終補給地
・関宿内には小さな商店・カフェが数軒ありますが、営業日が限られています
トイレ:
・関まちなみ資料館(宿場中ほど)
・公衆トイレ(東追分付近・西追分付近にそれぞれ1箇所)
休憩:
・関まちなみ資料館内のベンチ
・地蔵院の境内
・宿場内にカフェ「山石」あり(営業日確認推奨)
アクセス・最寄り駅
最寄り駅:JR関西本線「関駅」(東追分まで徒歩5分)
主要駅からのアクセス:
・名古屋駅 → 関駅:JR関西本線で約70分
・亀山駅 → 関駅:JR関西本線で1駅(約5分)
区切り歩きのパターン:
・亀山宿から歩いて関宿へ(約6km・約1.5時間)
・関宿を見学後、JR関駅から帰る
・関宿から鈴鹿峠方面に進む場合は、坂下宿まで約6km
宿泊情報
関宿内にゲストハウス「石垣屋」があります。築200年の町家に泊まる体験ができ、関宿を朝の静かな時間に歩きたい人に最適です。
周辺で確実に泊まれる施設としては:
・亀山駅前のビジネスホテル(亀山シティホテルなど)
・亀山ICの周辺にロードサイドホテルあり
実際に歩いた管理人のひとこと
関宿は「東海道で一番好きな宿場は?」と聞かれたら迷わず答える場所です。
約1.8kmの町並みがほぼ完全な形で残っていて、電線すら地中化されています。平日の朝に訪れたら、観光客もほとんどおらず、江戸時代の宿場に迷い込んだような感覚でした。
地蔵院の鐘が響くのを聞きながら歩いた時間は、東海道歩きの宝物です。
まとめ
関宿は東海道五十三次の中で最も保存状態の良い宿場です。1.8kmを30分で通過することもできますが、できれば1〜2時間かけてゆっくり歩いてください。
朝の光の中、誰もいない町並みを歩くだけで、東海道を歩いてきた甲斐があったと思えるはずです。
関連リンク
・次の区間:関宿〜坂下宿

・前の区間:亀山宿〜関宿



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