桑名宿|七里の渡しを降りた先の蛤と城下町・東海道第42宿を歩く

七里の渡し・伊勢国一の鳥居(桑名宿) 宿場町

船が桑名の渡し場に着いたとき、旅人が最初に目にしたのは伊勢国一の鳥居と桑名城の蟠龍櫓でした。

桑名宿は東海道第42宿。七里の渡しで伊勢湾を渡ってきた旅人が上陸する宿場であり、旅籠120軒を擁する東海道有数の大宿場でした。城下町でもあるため補給と宿泊に困ることはなく、船旅の疲れを癒すのに最適な場所です。

現在の桑名は「蛤(はまぐり)の街」として知られています。この記事では、桑名宿を街道歩きの拠点としてどう使うかに焦点を当てます。

桑名宿の基本情報

七里の渡し・伊勢国一の鳥居(桑名宿)
桑名宿の七里の渡し場に立つ伊勢国一の鳥居。七里の渡しを越えた旅人を迎える桑名の玄関口です。
項目内容
宿場番号東海道第42宿
所在地三重県桑名市
日本橋からの距離約372km
本陣2軒
旅籠120軒
次の宿場四日市宿(約12.7km)
最終確認日2026年7月

七里の渡しの到着地

住吉神社(桑名宿・東海道沿い)
桑名宿の住吉神社。七里の渡しの航海安全を祈願した神社です。

桑名宿の東端に七里の渡し跡があります。現在は「七里の渡し公園」として整備されており、伊勢国一の鳥居が立っています。この鳥居は伊勢神宮の式年遷宮で役目を終えた鳥居を移築したもので、旅人が伊勢国に入ったことを示す象徴です。

渡し跡のすぐ隣には蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)が復元されています。桑名城の隅櫓で、七里の渡しで到着した旅人が最初に目にした建物です。内部は無料で見学でき、最上階から揖斐川を一望できます。


桑名宿の見どころ

本多忠勝の銅像(桑名城跡)
桑名城跡に立つ本多忠勝の銅像。桑名藩初代藩主として城下町を整備した名将です。

七里の渡し跡と伊勢国一の鳥居 — 渡し場の記憶を伝える必見スポット
蟠龍櫓 — 桑名城の復元櫓。無料見学可
九華公園(桑名城跡) — 渡し場に隣接する城跡。堀と石垣が残り、散策に最適
住吉神社 — 航海安全の神社。七里の渡しの旅人も参拝した
本多忠勝像 — 桑名藩初代藩主の銅像。桑名城跡内に立つ


補給・トイレ・食事

桑名宿の旧東海道
桑名宿の旧東海道。城下町の面影が残る道筋を四日市方面に進みます。

城下町だった桑名は補給環境が良好です。

コンビニ:
・ファミリーマート桑名寿町店(桑名駅から徒歩5分・旧東海道近く)
・セブンイレブン桑名京町店(旧東海道沿い・徒歩3分)

トイレ:
・七里の渡し公園内
・九華公園内
・桑名駅構内
・コンビニ

食事(桑名名物・蛤):
・桑名は「その手は桑名の焼き蛤」で知られる蛤の名産地です
・歌行燈(うたあんどん)本店 — 桑名駅から徒歩5分。蛤うどんが名物
・街道沿いにも食事処が点在しています


アクセス・最寄り駅

最寄り駅:桑名駅(JR関西本線・近鉄名古屋線・養老鉄道)

主要駅からのアクセス:
・名古屋駅 → 桑名駅:近鉄急行で約20分 / JR関西本線で約25分
・四日市駅 → 桑名駅:近鉄で約15分

区切り歩き:
・桑名駅から七里の渡し跡まで徒歩15分。渡し場を見てから四日市方面に歩き出すパターンが一般的
・次の四日市宿までは約12.7km(約2.5時間)


宿泊情報

・桑名駅周辺にビジネスホテルあり(東横イン桑名駅前など)
・長島温泉(桑名から車で15分)に宿泊して翌朝戻るパターンも可能
・名古屋駅まで電車20分なので、名古屋泊で翌朝桑名に来る人も多いです


城下町としての桑名

桑名宿は単なる宿場ではなく、桑名藩の城下町でもありました。揖斐川・長良川・木曽川の河口に位置する水運の要衝で、「東海道の水の要」として経済的にも重要な場所でした。

桑名城(扇城)は揖斐川に面して築かれた水城で、現在は九華公園として整備されています。堀と石垣が残り、桜の名所としても知られています。七里の渡しで桑名に到着した旅人は、まずこの城の威容を目にしたはずです。

現在の桑名駅周辺は近代的な市街地ですが、旧東海道沿いに歩くと古い商家や寺院が点在しています。特に六華苑(旧諸戸家住宅)は、和洋折衷の見事な建築で、国の重要文化財に指定されています。


桑名の蛤(はまぐり)

「その手は桑名の焼き蛤」という言葉があるように、桑名は蛤の産地として有名です。木曽三川の河口で獲れる蛤は身が大きく味が濃いのが特徴で、江戸時代から東海道の旅人に名物として供されてきました。

現在も桑名市内に蛤料理の専門店があります。焼き蛤、蛤鍋、蛤うどん。七里の渡し跡を見学した後に蛤料理で昼食を取るのが、桑名宿の理想的な過ごし方です。歩き疲れた体に、蛤の出汁が染み渡ります。


管理人のひとこと

桑名宿は七里の渡しの「ゴール地点」として訪れました。電車で名古屋から20分で着いてしまうのですが、渡し跡に立って伊勢国一の鳥居を見上げると、江戸時代に4時間船に揺られて上陸した旅人の安堵感が想像できます。

蟠龍櫓の最上階から揖斐川を眺めたとき、「この川の向こうから船が来ていたのか」と実感しました。桑名駅前の歌行燈で蛤うどんを食べて、四日市に向けて歩き出した午後は幸せでした。


まとめ

桑名宿は七里の渡しの到着地であり、伊勢路の出発点です。渡し場跡・蟠龍櫓・桑名城跡を見学し、蛤で腹ごしらえをしてから四日市方面に歩き出してください。名古屋からのアクセスも良く、区切り歩きの起点として非常に使いやすい宿場です。


関連リンク

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・次の区間:桑名宿〜四日市宿

桑名宿〜四日市宿|伊勢路最初の東海道区間を歩くガイド(12.7km)
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