桑名宿とは?七里の渡し到着地・東海道第2位の宿場を徒歩で歩く視点で解説

宿場町

桑名宿(くわなしゅく)は、東海道五十三次の42番目の宿場で、現在の三重県桑名市に位置します。

七里の渡しの到着地として栄え、本陣2軒・脇本陣4軒(東海道最多タイ)・旅籠120軒を擁した東海道第2位の大規模宿場です。
桑名藩の城下町でもあり、徳川四天王・本多家をはじめ格式の高い大名が藩主を務めました。
「その手は桑名の焼き蛤」の洒落でも知られる蛤の名産地で、現在も蛤料理が名物です。

この記事では、桑名宿を実際に徒歩で通過する前提で、補給・トイレ・休憩・見どころを実用情報としてお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は宿場町エリア内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本情報

項目内容
宿名桑名宿
所在地三重県桑名市
宿場番号第42宿
日本橋からの距離372km
次の宿場四日市宿
本陣2軒
旅籠120軒
徒歩での特徴渡船場型・東海道第2位の大規模宿場・七里の渡し到着地・桑名城城下町・蛤の名物
最終確認日2026年7月

歴史・背景

桑名宿は、東海道42番目の宿場として整備されました。
七里の渡しで宮宿から到着する旅人を迎える渡船場として、東海道屈指の規模に成長しました。

天保期の記録では本陣2軒・脇本陣4軒・旅籠120軒・家数2,544軒・人口8,848人。
脇本陣4軒は小田原宿と並んで東海道最多、旅籠120軒は宮宿に次ぐ2位の規模です。

桑名藩は徳川四天王の本多忠勝が初代藩主を務めた格式の高い藩で、城下町としても栄えました。
七里の渡しの到着地点には大塚本陣があり、十万石以上の大名が出船する際には御舟唄役が歌い盛大に見送りました。

名物の蛤は東海道の旅人に愛され、渡し場近くの茶屋で焼き蛤が振る舞われました。
「その手は桑名の焼き蛤」は「その手は食わない」と「桑名の蛤」を掛けた洒落として広く知られています。


特徴・見どころ

■ 七里の渡し跡(揖斐川沿い)
七里の渡しの到着地点で、伊勢国の玄関口を示す鳥居が建てられています。
「伊勢国一の鳥居」とも呼ばれ、ここから先が伊勢の国であることを旅人に示しました。
揖斐川の雄大な流れを見ながら、4時間の船旅を終えた旅人の安堵感を想像できます。

■ 蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)
七里の渡し船着場跡に復元された桑名城の櫓です。
歌川広重の浮世絵「東海道五十三次 桑名 七里渡口」に描かれた櫓がモデルです。
揖斐川を背景に建つ姿は桑名宿のシンボルとなっています。

■ 桑名城跡(九華公園)
本多忠勝が築いた桑名城の跡地で、現在は九華公園として整備されています。
堀や石垣が残り、春は桜の名所としても知られています。
公園内で休憩しながら城下町の歴史を感じられます。

■ 旧東海道沿いの町並み
東海道はカラー舗装で表示されており、ルートが視覚的に分かりやすくなっています。
戦災で古い建物は多く失われましたが、町割りは部分的に残っています。

■ 桑名の蛤料理
桑名名物の蛤は現在も多くの料理店で味わえます。
焼き蛤・蛤しぐれ煮・蛤うどんなど、旅のエネルギー補給と名物体験を兼ねられます。


歩く人向け実用情報


コンビニ・補給情報

■ コンビニ(桑名駅周辺・旧東海道沿い)
桑名駅周辺にコンビニが複数あります。
補給に困ることはありません。

■ スーパー・商店
市街地のため生活利便施設が揃っています。

■ 桑名駅構内
JR・近鉄の駅ビル内にコンビニ・飲食店があります。

▶ 補給戦略:桑名市中心部のため補給に困ることはありません。
次の四日市宿方面に向かう場合は約12.7kmの距離があるため、出発前に十分な補給を済ませてください。


トイレ情報

■ コンビニ各店(多数)
市街地のためどこでもトイレ利用可能です。

■ 九華公園(桑名城跡)
公園内にトイレが設置されています。

■ JR桑名駅・近鉄桑名駅
駅構内にトイレがあります。

▶ トイレ戦略:都市部のため一切心配不要です。


休憩スポット

■ 九華公園(桑名城跡)
広大な公園でベンチ・木陰が豊富です。
堀の水面を眺めながらゆっくり休憩できます。
桜や花菖蒲の時期は特に美しく、心身のリフレッシュに最適です。

■ 七里の渡し跡付近
揖斐川沿いで短時間の休憩が取れます。
川の景色を見ながら旅の余韻に浸れます。

■ 桑名駅周辺のカフェ・飲食店
座ってしっかり食事・休憩ができる店が多数あります。


飲食・補給ポイント

■ 蛤料理(桑名名物)
焼き蛤・蛤しぐれ煮・蛤うどんなど、桑名ならではの蛤料理が楽しめます。
七里の渡し跡周辺や桑名駅周辺に蛤を扱う飲食店があります。
東海道の旅人と同じ名物を味わう体験ができます。

■ 安永餅(桑名の銘菓)
細長い餅であんこを包んだ桑名の伝統菓子です。
歩きながら食べられるサイズで、旅のおやつに最適です。

■ コンビニ・飲食店(多数)
市街地のため確実に食事ができます。

▶ 飲食戦略:桑名に来たら蛤を食べてください。
「その手は桑名の焼き蛤」を体験する唯一の機会です。


宿泊ポイント

■ 桑名駅周辺のビジネスホテル
JR桑名駅・近鉄桑名駅周辺にビジネスホテルがあります。

■ 名古屋方面(近鉄で約20分)
名古屋まで近いため、名古屋駅周辺のホテルも選択肢に入ります。

▶ 宿泊戦略:桑名で宿泊するか、名古屋に戻って泊まるか選べます。
翌日の四日市宿方面への出発を考えると、桑名泊が効率的です。


注意ポイント(徒歩視点)

■ 宿場の面影が限定的
戦災で古い町並みは多く失われています。
カラー舗装の東海道表示・石碑・案内板で確認する形になります。
七里の渡し跡と蟠龍櫓が最大の見どころです。

■ 次の四日市宿への距離
次の四日市宿まで約12.7kmあります。
桑名宿で十分に休憩・補給してから出発してください。

■ 七里の渡し跡の位置
JR桑名駅から七里の渡し跡は徒歩約15分離れています。
電車で桑名に到着した場合、まず七里の渡し跡を見てから東海道歩きを再開する動線がおすすめです。


歩きやすさ評価

項目評価コメント
総合難易度★☆☆☆☆平坦で市街地。歩きやすい宿場です
補給充実度★★★★★市街地。コンビニ・飲食店が多数あります
トイレ安心度★★★★★都市部のため心配ゼロです
歩道安全性★★★★☆カラー舗装でルート明示。歩道は整備されています
ナビの分かりやすさ★★★★★カラー舗装で旧東海道が明示されており迷いません
景観★★★★☆七里の渡し跡・蟠龍櫓・揖斐川。歴史的景観が魅力です
疲労度★☆☆☆☆宿場自体は短距離。負担は最小限です
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

桑名宿は「伊勢の国に着いた」という感動の宿場です。

七里の渡し跡に立ち、伊勢国一の鳥居を見上げた瞬間、「三重県に入ったんだ」と実感しました。
4時間の船旅を終えた江戸時代の旅人が、この鳥居を見た時の安堵感は計り知れません。

蟠龍櫓は広重の浮世絵そのもので、「あの絵の場所に来たんだ」という感動があります。
揖斐川を背景に建つ姿は写真映えも抜群です。

そして蛤。「その手は桑名の焼き蛤」を現地で体験する贅沢。
東海道を歩いてきたからこそ、この洒落の意味が体で分かります。

桑名からは伊勢路に入ります。
四日市・石薬師・庄野と続き、やがて鈴鹿峠を越えて近江に入ります。
京都まであと少し。でもまだ旅は続きます。


まとめ

桑名宿は東海道42番目の宿場で、七里の渡しの到着地として旅籠120軒を擁した東海道第2位の大規模宿場です。

七里の渡し跡(伊勢国一の鳥居)・蟠龍櫓・桑名城跡(九華公園)が主な見どころです。

桑名名物の蛤料理と安永餅を楽しみ、次の四日市宿(約12.7km)への準備を整えてください。


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