箱根宿〜三島宿|箱根峠を越えて駿河へ・石畳680mの下りを攻略する東海道14km

駿河湾と富士山 区間ガイド
東海道最難関・箱根越え

箱根を登ったら、下りなければなりません。この14kmは、その「下り」です。

箱根峠からの眺望(東海道・箱根宿〜三島宿)
箱根峠付近から見る駿河方面。下りが始まるポイントです。

箱根宿から三島宿まで。芦ノ湖畔の標高730mから三島市街の標高50mまで、680mを14kmかけて下ります。登りとは違う辛さがあります。膝です。急な石畳を延々と下り続けると、膝が悲鳴を上げます。

しかし箱根峠を越えた瞬間、眼下に広がる駿河湾と富士山の眺望は、東海道最高の景色です。そして三島大社の鳥居をくぐった瞬間、箱根越えの完了を実感する。14km全体が「解放」に向かう道です。


基本データ

項目内容
区間箱根宿 → 三島宿
距離14km
所要時間約4〜5時間(石畳の下りでペース落ちるため)
難易度★★★★☆(長い下り・膝への負担大)
標高差下り約680m(730m→50m)
補給箱根峠付近に茶屋あり。中盤以降は少ない
トイレ箱根関所・山中城跡・三島市内にあり
最終確認日2026年7月

ルートの流れ — 芦ノ湖から三島へ


箱根宿〜箱根関所〜箱根峠(約3km・平坦〜緩い登り)

芦ノ湖畔を出発し、箱根関所を通過します。箱根関所は復元されており、見学可能(有料)。「入り鉄砲に出女」で知られた東海道最大の関所です。

関所を過ぎると箱根峠(標高約846m)に向けて少し登ります。箱根越え前半を登ってきた体には、この最後の登りが地味にきつい。しかし箱根峠を越えた瞬間、そこからは三島まで一気の下りです。


箱根峠〜山中城跡(約5km・急な下り)

箱根峠から先は三島側への下りです。石畳の旧東海道が続き、急勾配を下っていきます。この区間の石畳は苔が付いていて滑りやすく、特に雨天後は危険です。

途中に山中城跡があります。北条氏が築いた山城で、障子堀と呼ばれる独特の堀の構造が見事。芝生が美しく整備されており、休憩スポットとしても最適です。トイレもあります。


山中城跡〜三島宿(約6km・緩い下り→市街地)

山中城跡を過ぎると傾斜が緩くなり、徐々に住宅地に入っていきます。箱根の山から完全に下りきると三島市街に入り、三島大社の前に出ます。三島大社の境内を通り抜けると、三島宿の中心部に到着です。

箱根の山の中から三島の平野に出た瞬間、空が広くなり、遠くに駿河湾が見えます。この「山から平野に出る」感覚が、箱根越え完了の実感を与えてくれます。


補給とトイレ


補給

・箱根宿(芦ノ湖畔):観光地のためコンビニ・飲食店あり
・箱根峠付近:ドライブイン・茶屋あり
・山中城跡:自販機あり
・三島市内:コンビニ・飲食店多数

下りは登りほど水分を消費しませんが、長時間歩くので500ml以上は持参してください。


トイレ

・箱根関所内:あり
・箱根峠付近:ドライブインにあり
・山中城跡:公衆トイレあり
・三島市内:多数


芦ノ湖と富士山、箱根神社の鳥居

見どころ

箱根関所 — 東海道最大の関所。復元施設で江戸時代の通行検査を体験できる
箱根峠の眺望 — 天気が良ければ駿河湾と富士山が見える
箱根旧街道の石畳(三島側) — 苔むした石畳が山の中に続く。雰囲気は最高だが滑りやすい
山中城跡 — 障子堀が美しい北条氏の山城。国指定史跡
三島大社 — 三島宿の象徴。源頼朝が旗挙げ前に参拝した神社


三嶋大社の大鳥居

注意・危険箇所

膝への負担:14kmで680mを下る。膝が弱い人はストック必携
石畳の滑り:三島側の石畳は苔が多く、雨天時は極めて危険。スリップ転倒注意
旧道の暗さ:杉林の中は日中でも薄暗い。足元に注意
国道1号との合流:旧道から国道に出る箇所で車に注意


宿泊情報

出発地(箱根宿):
・芦ノ湖畔に旅館・ホテル多数
・前日に小田原から登って箱根泊→翌朝三島へ下るパターンが定番

到着地(三島宿):
・三島駅周辺にビジネスホテルあり
・三島広小路駅付近にも宿泊施設あり
・三島は新幹線停車駅。下山後にそのまま帰路につくことも可能


アクセスとエスケープルート

起点(箱根宿):
・小田原駅から箱根登山バスで約50分
・芦ノ湖畔の箱根町港付近

終点(三島宿):
・JR東海道新幹線・東海道本線 三島駅
・東京から新幹線こだまで約50分

エスケープルート:
・箱根峠から国道1号沿いにバスで小田原方面に戻れる
・山中城跡付近からバスで三島駅に出られる
・後半は市街地に近いためタクシーも呼びやすい


管理人のひとこと

箱根峠を越えた瞬間、眼下に駿河湾が広がっていました。昨日登ってきた山の上から、海が見える。一晩で世界が変わったような感覚でした。

三島側の石畳は怖かった。苔が付いた石に足を乗せるたびに滑りそうになる。実際に一度尻餅をつきました。ストックを持っていなかったことを後悔しました。下りの石畳は本当に注意してください。

三島大社の鳥居をくぐったとき、「箱根を越えた」と実感しました。小田原から2日かけて山を越えて、平野に下りてきた。江戸時代の旅人も同じ気持ちだったのではないかと思います。


箱根峠から駿河の平野へ

箱根宿〜三島宿は14km・680mの下り道です。膝への負担が大きいため、ストック推奨。石畳の滑りには最大限注意してください。

山中城跡で休憩を取り、三島大社で箱根越えの完了を祝う。それがこの14kmの理想的な歩き方です。


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