藤川宿とは?歴史国道に選定された東海道の宿場を徒歩で歩く視点で解説

宿場町

藤川宿(ふじかわしゅく)は、東海道五十三次の37番目の宿場で、現在の愛知県岡崎市藤川町に位置します。

本陣1軒・脇本陣1軒・旅籠36軒の小規模宿場ですが、愛知県内で唯一「歴史国道」に選定されており、松並木・棒鼻・脇本陣門など江戸時代の遺構がよく保存されています。
松尾芭蕉が「爰(ここ)も三河 むらさき麦のかきつばた」と詠んだ宿場で、現在もむらさき麦の栽培が再現されています。
道の駅藤川宿が併設されており、補給・休憩環境が充実した歩き旅に優しい宿場です。

この記事では、藤川宿を実際に徒歩で通過する前提で、補給・トイレ・休憩・見どころを実用情報としてお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は宿場町エリア内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本情報

項目内容
宿名藤川宿
所在地愛知県岡崎市藤川町
宿場番号第37宿
日本橋からの距離310km
次の宿場岡崎宿
本陣1軒
旅籠36軒
徒歩での特徴歴史国道選定型・松並木と棒鼻が残る小規模宿場・道の駅併設で補給充実
最終確認日2026年7月

歴史・背景

藤川宿は、慶長6年(1601年)の伝馬制により東海道37番目の宿駅として設置されました。
中世から交通の要地であり、宿場の歴史は古いです。

本陣1軒・脇本陣1軒・旅籠36軒・家数302軒・宿場人口1,213人の小規模宿場でした。
東隣の赤坂宿や西隣の岡崎宿と比べると規模は小さいですが、その分、宿場の面影がよく残されています。

名物はむらさき麦と藤の花で、その美しさは多くの歌に詠まれました。
松尾芭蕉は「爰も三河 むらさき麦のかきつばた」の句を残しています。

平成8年(1996年)に愛知県内で唯一「歴史国道」の選定を受け、宿場の保存・活用が進められています。
棒鼻の復元、松並木の保護、脇本陣門の保存など、宿場全体が歴史的景観として整備されています。


特徴・見どころ

■ 藤川の松並木(岡崎市指定天然記念物)
約1kmの間にクロマツ約90本が並ぶ松並木です。
名鉄藤川駅のすぐ近くに位置し、宿場の東側入口として歩行者を迎えます。
御油の松並木ほどの規模ではありませんが、旧東海道の雰囲気をしっかり感じられます。
1963年に市の天然記念物に指定されています。

■ 棒鼻跡(東棒鼻・西棒鼻)
宿場町の東西の出入口を示す「棒鼻」が復元されています。
歌川広重の「東海道五十三次 藤川 棒鼻ノ図」に描かれた宿場入口の構造を再現したものです。
東棒鼻は松並木側、西棒鼻は岡崎宿方面に位置しています。
「宿場に入る」「宿場を出る」という感覚を視覚的に体感できます。

■ 藤川宿脇本陣跡(岡崎市指定史跡)
享保4年(1719年)の大火後に再建された門が現存しています。
江戸時代の脇本陣の門がそのまま残る貴重な遺構です。
門をくぐると「宿場時代の建物が今も立っている」という事実に感動します。

■ 本陣跡(石垣)
本陣の建物は失われていますが、石垣が残っています。
宿場の中心部に位置し、往時の規模を想像できます。

■ むらさき麦畑(毎年5月中旬が見頃)
芭蕉の句にちなみ、地元でむらさき麦の栽培が再現されています。
5月中旬頃に紫色の穂が美しく色づき、宿場の名物として楽しめます。
道の駅ではむらさき麦を使った商品も販売されています。

■ 道の駅 藤川宿
旧東海道沿い・名鉄藤川駅前に位置する道の駅です。
地元野菜の産直コーナー・軽食コーナー・ミニストップ(24時間営業)が併設されています。
歩き旅の補給・休憩拠点として非常に使いやすい施設です。


歩く人向け実用情報


コンビニ・補給情報

■ 道の駅 藤川宿 ミニストップ(24時間営業)
宿場エリア内に24時間営業のコンビニがあります。
飲料・食料・日用品すべて対応可能で、歩き旅の補給に最適です。
早朝・深夜の通過でも確実に補給できる貴重な存在です。

■ 道の駅 藤川宿 産直コーナー(9:00〜18:00)
地元の新鮮野菜・果物・加工品が購入できます。
むらさき麦を使った商品やお土産も揃っています。

■ 自販機
宿場内・道の駅周辺に複数設置されています。

▶ 補給戦略:道の駅のミニストップ(24時間)があるため、補給に困ることは一切ありません。
赤坂宿から10.5km歩いてきた場合は、ここで十分な補給を入れてください。
次の岡崎宿方面に向かう場合も、ここでの補給が安心です。


トイレ情報

■ 道の駅 藤川宿(24時間利用可能)
道の駅のトイレは24時間利用可能です。
清潔で広く、歩き旅の方にも安心して使えます。

■ ミニストップ(24時間営業)
コンビニ内トイレも利用可能です。

▶ トイレ戦略:道の駅が24時間対応のため、トイレの心配は一切不要です。
早朝・深夜の通過でも安心です。


休憩スポット

■ 道の駅 藤川宿
屋内・屋外ともに休憩スペースが充実しています。
ベンチ・テーブルがあり、食事をしながらしっかり休憩できます。
赤坂宿から10.5km歩いてきた後の休憩に最適で、体力を完全回復させてから次の区間に進めます。

■ 藤川の松並木
松並木の中を歩きながらゆったりと気分転換できます。
急ぐ必要がなければ、松の木陰で短時間の休憩もおすすめです。

■ 名鉄藤川駅
駅前にベンチがあり、電車待ちを兼ねた休憩が取れます。


飲食・補給ポイント

■ 道の駅 藤川宿 軽食コーナー(9:00〜18:00)
地元特産のむらさき麦を使った料理や、八丁味噌を使った五平餅「開運家康御幣」などが楽しめます。
季節の新鮮野菜を使ったメニューもあり、しっかり食事ができます。

■ ミニストップ(24時間営業)
弁当・おにぎり・パンなど確実に食事ができます。
ソフトクリームなど甘いものも休憩に最適です。

■ テイクアウトコーナー
五平餅など歩きながら食べられるものも販売されています。

▶ 飲食戦略:道の駅の施設が充実しているため、食事に困ることはありません。
むらさき麦メニューは藤川宿ならではの体験なので、時間があればぜひお試しください。


宿泊ポイント

■ 名鉄藤川駅から名鉄で移動
名鉄名古屋本線で東岡崎駅(約10分)や豊橋駅方面に移動できます。
東岡崎駅周辺にはビジネスホテルが複数あります。

▶ 宿泊戦略:藤川宿単体での宿泊施設は限られます。
名鉄で東岡崎駅に移動し、岡崎市中心部で宿泊するのが現実的です。
翌日に岡崎宿方面へ進む場合も、東岡崎から戻って歩行を再開できます。


注意ポイント(徒歩視点)

■ 道の駅の営業時間
産直コーナー・軽食コーナーは9:00〜18:00です。
ミニストップとトイレは24時間利用可能ですが、食事は時間帯に注意してください。

■ 宿場内の道幅
旧東海道は生活道路として使われており、道幅が狭い箇所があります。
車の通行もあるため、特に松並木付近では端を歩いてください。

■ むらさき麦の見頃
むらさき麦は毎年5月中旬頃が見頃です。
それ以外の時期は畑のみで紫色は見られませんのでご注意ください。

■ 岡崎宿方面への距離
次の岡崎宿までは約6kmです。
藤川宿で十分に休憩を取ってから出発してください。


歩きやすさ評価

項目評価コメント
総合難易度★☆☆☆☆平坦で小規模。道の駅もあり歩きやすいです
補給充実度★★★★★道の駅+ミニストップ24時間。完璧な補給環境です
トイレ安心度★★★★★道の駅24時間トイレ。心配ゼロです
歩道安全性★★★★☆松並木付近は車に注意。それ以外は安全です
ナビの分かりやすさ★★★★★旧東海道沿いに棒鼻・松並木が並び、迷う要素がありません
景観★★★★☆松並木・棒鼻・脇本陣門。歴史国道にふさわしい景観です
疲労度★☆☆☆☆宿場自体は短距離。道の駅で完全回復できます
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

藤川宿は「歩き旅に優しい宿場」です。

赤坂宿から10.5km歩いてきた後にこの道の駅が現れると、本当にありがたく感じます。
24時間営業のミニストップ、きれいなトイレ、座れるスペース。歩き旅に必要なものが全部揃っています。

でも道の駅だけで終わらせるのはもったいないです。
少し歩いて棒鼻を見て、脇本陣の門をくぐって、松並木を歩いてください。
「歴史国道」に選定されるだけのことはあります。宿場全体が整備されていて、気持ちよく歩けます。

芭蕉の「ここも三河」という句が好きです。
三河の国を歩いている実感が、むらさき麦畑の景色とともに胸に沁みます。
5月に通過できる方は、ぜひむらさき麦の紫色を見てください。

岡崎宿まであと6km。道の駅でしっかり休んでから出発すれば、余裕で歩けます。


まとめ

藤川宿は東海道37番目の宿場で、愛知県内唯一の「歴史国道」に選定された歴史的景観の美しい宿場です。

松並木・棒鼻跡・脇本陣門・本陣跡石垣が保存され、宿場全体が江戸時代の面影を伝えています。

道の駅藤川宿(ミニストップ24時間・産直・軽食)が併設されており、補給・トイレ・休憩環境は完璧です。

赤坂宿からの長丁場を乗り越えた後の休憩拠点として、また宿場の歴史を楽しむ場所として、時間をかけて過ごすことをおすすめします。


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