妻籠宿から馬籠宿への8km。中山道で最も有名で、最も歩かれている区間です。
石畳の峠道、檜林の中に響く水の音、峠を越えた先に広がる恵那山の展望。この区間は中山道六十九次のハイライトであり、外国人ハイカーにも「Samurai Trail」として知られています。一年を通じて多くの人が歩いており、中山道歩きの中で最も整備された区間でもあります。
この記事では、妻籠宿を出発して馬籠峠を越え、馬籠宿に至る道を歩いた順に紹介します。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 妻籠宿 → 馬籠宿 |
| 距離 | 8km |
| 所要時間 | 約2.5〜3時間(峠道のため時速3km換算) |
| 難易度 | ★★★☆☆(整備されているが峠越え) |
| 最高地点 | 馬籠峠 標高約801m |
| 標高差 | 登り約420m・下り約280m |
| 補給 | 途中に茶屋1軒あり(季節営業)。念のため妻籠で準備 |
| 最終確認日 | 2026年7月 |
妻籠宿を出発する
妻籠宿の北端から中山道の山道に入ります。最初は集落の中を緩やかに登っていく道で、10分ほどで山道らしくなります。道標が充実しており、迷う心配はありません。英語の案内板も多いです。
石畳と男滝・女滝

妻籠宿から約2km、石畳の道が始まります。苔むした石が並ぶ道は江戸時代の中山道そのもので、この区間のハイライトの一つです。雨天時は滑りやすいので注意してください。
石畳を少し進むと、男滝・女滝の案内板が見えます。街道から少し脇に入ると二つの滝があり、夏場は涼を取れる休憩ポイントです。滝の前にベンチがあり、水の音を聞きながら一息つけます。
馬籠峠を越える

男滝女滝を過ぎると本格的な登りになります。檜林の中をジグザグに登る道で、傾斜はきつくなりますが距離は短いです。途中に一石栃立場茶屋跡があり、季節によっては営業しています(無料のお茶を出してくれることも)。
茶屋を過ぎるとほどなく馬籠峠(標高801m)に到着します。峠には碑があり、「是より北 木曽路」の文字が刻まれています。ここが木曽路の南端。峠を越えると美濃国に入ります。
峠から馬籠宿へ下る

馬籠峠から馬籠宿までは約3kmの下りです。峠を越えた先は一気に視界が開け、正面に恵那山(2191m)が見えます。木曽路の山深い風景から、美濃の開けた風景に変わる瞬間です。
下りは石畳と舗装路が交互に現れます。馬籠宿の上端(展望台)に出たら、そこから坂道の宿場が始まります。水車小屋が見えたら馬籠宿の中心部です。
補給・トイレ
妻籠宿(出発前):土産物店や飲食店で水分・軽食を購入可能。自販機あり。トイレは宿場内に公衆トイレ複数。
途中:一石栃立場茶屋跡(季節営業・確実ではない)。水飲み場あり(要煮沸)。トイレは峠の手前に1箇所あり。
馬籠宿(到着後):観光地のため土産物店・飲食店・自販機が充実。トイレも複数。五平餅やおやきを食べ歩きできます。
アクセスと区切り歩き
妻籠宿(出発地):
・南木曽駅(JR中央本線)からバスで約10分、または徒歩約30分
・名古屋から南木曽駅まで特急しなので約1時間
馬籠宿(到着地):
・中津川駅(JR中央本線)からバスで約25分
・名古屋から中津川駅まで特急しなので約50分
おすすめパターン:
・名古屋から日帰り可能(南木曽駅→妻籠→馬籠→中津川駅)
・妻籠宿に前泊して朝から歩くとゆったり楽しめる
・逆方向(馬籠→妻籠)も人気。下りが多くなるためやや楽
荷物転送サービス:妻籠〜馬籠間は荷物転送サービスがあります(観光案内所で受付)。大きなザックを預けて身軽に峠越えできます。
宿泊情報
・妻籠宿:旅籠風の民宿が複数あり。古い木造の建物に泊まれる貴重な体験。人気のため予約推奨
・馬籠宿:民宿・ゲストハウスあり。坂道の宿場なので宿の位置を確認して予約を
・峠道の途中に宿泊施設はありません
管理人のひとこと
妻籠から馬籠への峠越えは、中山道のハイライトそのものです。
石畳の道を登りながら「600年前から旅人が踏んだ石だ」と思うと、一歩一歩が重く感じました。男滝・女滝で顔を洗って、馬籠の坂を上り切ったとき、振り返ると歩いてきた木曽の山々が見えました。「ここまで来たんだ」という達成感は忘れられません。
まとめ
妻籠宿〜馬籠宿の8kmは、中山道で最も歩かれている人気区間です。石畳・滝・峠・恵那山の展望と見どころが凝縮されており、名古屋から日帰りで楽しめます。妻籠で水分を確保し、トレッキングシューズで歩いてください。
関連リンク
・出発宿場:妻籠宿

・到着宿場:馬籠宿



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