赤坂宿とは?広重の浮世絵に描かれた旅籠が残る東海道の宿場を徒歩で歩く視点で解説

宿場町

赤坂宿(あかさかしゅく)は、東海道五十三次の36番目の宿場で、現在の愛知県豊川市赤坂町に位置します。

本陣3軒・脇本陣1軒・旅籠62軒の大規模宿場で、御油宿とともに飯盛女を多く抱えた遊興の宿場として栄えました。
歌川広重の「東海道五十三次 赤阪 旅舎招婦ノ図」に描かれた旅籠「大橋屋」が現存し、江戸時代の旅籠建築を体感できる貴重な宿場です。
松尾芭蕉が「夏の月御油より出でて赤坂や」と詠んだ宿場でもあり、文学的価値も高い場所です。

この記事では、赤坂宿を実際に徒歩で通過する前提で、補給・トイレ・休憩・見どころを実用情報としてお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は宿場町エリア内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本情報

項目内容
宿名赤坂宿
所在地愛知県豊川市赤坂町
宿場番号第36宿
日本橋からの距離301km
次の宿場藤川宿
本陣3軒
旅籠62軒
徒歩での特徴旅籠保存型・大橋屋(広重の浮世絵モデル)・芭蕉句碑・御油宿から最短1.7km
最終確認日2026年7月

歴史・背景

赤坂宿は、東海道36番目の宿場として慶長6年(1601年)に設置されました。
当初は御油宿と一宿として扱われていましたが、交通量の増大に伴い独立した宿場となりました。

「下りは藤川から御油まで通し、上りは吉田から赤坂宿まで」と定められ、上りと下りで使い分けられていた時期もありました。
本陣3軒・脇本陣1軒・旅籠62軒の大規模宿場で、享保18年(1733年)には家数400軒・旅籠83軒を数えたこともあります。

御油宿や吉田宿とともに飯盛女を多く抱え、「御油や赤坂、吉田がなけりゃ、なんのよしみで江戸通い」と詠われる遊興の宿場でした。

松尾芭蕉も赤坂宿に宿泊しており、「夏の月御油より出でて赤坂や」の句を残しています。
この句は夏の夜の短さと、御油〜赤坂間のわずか16町(約1.7km)という距離の短さを詠んだものです。


特徴・見どころ

■ 大橋屋(旧旅籠鯉屋・豊川市指定文化財)
歌川広重「東海道五十三次 赤阪 旅舎招婦ノ図」のモデルとされる旅籠です。
慶長2年(1597年)創業で、平成27年(2015年)まで旅館として営業していました。
現在は豊川市に寄贈され、資料館として一般公開されています。
正徳5年頃の建築で、江戸時代の旅籠建築がそのまま残る極めて貴重な建物です。
広重の版画に描かれた中庭の石灯籠やソテツが現存しており、浮世絵と現実を見比べる体験ができます。

■ 関川神社(芭蕉句碑)
長保3年(1001年)建立の歴史ある神社です。
境内には推定樹齢800年のクスノキがあり、その大きさに圧倒されます。
「夏の月御油より出でて赤坂や 芭蕉翁」と刻まれた句碑が建てられています。
宿場の東端(松並木側)に位置し、松並木散策の続きとして自然に立ち寄れます。

■ 赤坂休憩所「よらまいかん」
赤坂宿の旅籠をイメージした無料休憩施設です。
トイレ・休憩スペースがあり、歩き旅の拠点として使えます。
宿場の雰囲気を感じながら休憩できる施設です。

■ 赤坂宿場資料室(音羽生涯学習会館内)
赤坂宿の歴史資料が展示されています。
宿場の構造・歴史を理解するのに役立ちます。

■ 赤坂宿の町並み
旧東海道沿いに江戸〜明治期の建物が点在しています。
連子格子の窓がはめ込まれた民家など、宿場の面影が随所に残っています。
御油宿と比べて古い建物が多く残されており、宿場町の雰囲気を味わえます。


歩く人向け実用情報


コンビニ・補給情報

■ 自販機
宿場内に数カ所設置されています。飲料の補充は可能です。

■ よらまいかん付近
休憩施設周辺で飲料を購入できます。

▶ 補給戦略:赤坂宿内にはコンビニがありません。
御油宿方面から来る場合は事前に補給を済ませておくことが重要です。
次の藤川宿までは約10.5kmあるため、赤坂宿を出る前に飲料を十分確保してください。
自販機での飲料補充は可能ですが、食料の調達は難しいです。


トイレ情報

■ よらまいかん(無料休憩施設)
トイレ利用可能です。宿場内で最も使いやすいトイレです。

■ 大橋屋(見学施設内)
見学と合わせてトイレ利用が可能です。

▶ トイレ戦略:よらまいかんが最も確実なポイントです。
次の藤川宿まで約10.5kmあるため、赤坂宿で必ずトイレを済ませてから出発してください。


休憩スポット

■ よらまいかん(無料休憩施設)
屋内で座って休憩できます。
御油宿から歩いてきた後の休憩に最適です。
宿場の雰囲気を感じながらゆっくり休めます。

■ 大橋屋(見学施設)
見学しながら宿場の歴史に触れることで、自然と足を休められます。
広重の浮世絵と見比べる楽しみもあります。

■ 関川神社境内
クスノキの大木の下で短時間の休憩が取れます。
静かな境内で心身をリフレッシュできます。


飲食・補給ポイント

■ 自販機(宿場内)
飲料のみ対応可能です。

▶ 飲食戦略:赤坂宿内にはコンビニ・飲食店がほぼありません。
食事をしたい場合は、御油宿側で事前に調達するか、
赤坂宿を出て次の補給ポイントまで進む必要があります。
長丁場の歩行を予定している場合は、携行食を持参してください。


宿泊ポイント

■ 大橋屋(旅籠としての営業は2015年に終了)
かつては宿泊可能でしたが、現在は資料館として公開されています。
宿泊はできません。

▶ 宿泊戦略:赤坂宿内に宿泊施設は確認できていません。
名鉄名電赤坂駅から名鉄で豊橋方面・国府方面に移動するか、
赤坂宿を通過して藤川宿方面まで進んでの宿泊を検討してください。


注意ポイント(徒歩視点)

■ 補給施設の不足
宿場内にコンビニ・飲食店がほぼありません。
必ず事前に食料・飲料を確保してから宿場に入ってください。
次の藤川宿まで約10.5kmあるため、出発前の補給は必須です。

■ 大橋屋の開館時間
開館時間を事前に確認してください。
閉館時には外観のみの見学となります。

■ 赤坂宿〜藤川宿の距離
赤坂宿を出ると次の宿場(藤川宿)まで約10.5kmあります。
水分・食料を十分に確保し、体力と相談しながら出発してください。
時間に不安がある場合は名鉄を利用して移動することも選択肢に入ります。


歩きやすさ評価

項目評価コメント
総合難易度★☆☆☆☆平坦で小規模。歩きやすい宿場です
補給充実度★☆☆☆☆コンビニなし。自販機のみ。事前準備必須です
トイレ安心度★★★☆☆よらまいかん・大橋屋で対応可能です
歩道安全性★★★★☆道幅は狭いですが車通りは少なく安全です
ナビの分かりやすさ★★★★★旧東海道沿いに一本道。迷う要素がありません
景観★★★★★大橋屋・関川神社・古い町並み。宿場の原風景が残ります
疲労度★☆☆☆☆宿場自体は短距離。負担は最小限です
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

赤坂宿は「東海道の宿場町」を最も体感できる場所の一つです。

大橋屋に入った瞬間、広重の浮世絵の世界に入り込んだ感覚になります。
中庭の石灯籠を見て「これ、浮世絵に描かれてたやつだ」と気づいた時の感動は忘れられません。
2015年まで旅館として営業していたという事実も驚きです。

関川神社のクスノキは本当に巨大で、800年の歴史を体で感じます。
芭蕉の句碑の前に立つと、「自分も芭蕉と同じ道を歩いているんだ」という繋がりを感じます。

補給面が唯一にして最大の弱点です。
コンビニがないため、御油宿側で必ず食料を調達してから来てください。
次の藤川宿まで10.5kmあるので、赤坂宿を出る前に水分チェックは絶対に怠らないでください。

御油宿→松並木→赤坂宿という流れは、東海道歩きのゴールデンルートです。
この一連の体験は何物にも代えがたいです。


まとめ

赤坂宿は東海道36番目の宿場で、広重の浮世絵に描かれた旅籠「大橋屋」が現存する歴史的価値の高い宿場です。

関川神社の芭蕉句碑・推定樹齢800年のクスノキ、よらまいかん(無料休憩施設)も含め、見どころが凝縮されています。

補給面ではコンビニがないため、事前の準備が必須です。
次の藤川宿まで約10.5kmあるため、赤坂宿を出る前に水分・食料の確認を必ず行ってください。

御油の松並木から赤坂宿へ至る流れは東海道歩きのハイライトであり、時間をかけて楽しむことをおすすめします。


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