五街道と現在の国道は、どこまで同じ道なのか。「旧東海道は国道1号」と思われがちですが、実際には重なる区間と完全に別ルートになる区間があります。
この記事では、五街道と対応する国道番号を一覧にし、どの区間で旧街道と国道が重なり、どこで分岐するのかを整理します。街道歩きのルート確認や、車でアクセスする際の参考にしてください。
五街道と国道の対応一覧
| 街道名 | 対応する国道 | 重なり度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 東海道 | 国道1号・国道15号 | ★★★☆☆ | 都市部は国道15号(第一京浜)、郊外は国道1号と並走 |
| 中山道 | 国道17号・国道19号・国道21号・国道8号 | ★★☆☆☆ | 複数の国道に分散。山間部は重なりが少ない |
| 甲州街道 | 国道20号 | ★★★★☆ | 最も対応関係が明確。大部分が国道20号沿い |
| 日光街道 | 国道4号・国道119号 | ★★★☆☆ | 宇都宮まで国道4号、宇都宮以北は国道119号 |
| 奥州街道 | 国道4号 | ★★★☆☆ | 日光街道と共用区間あり。白河まで国道4号 |
東海道 × 国道1号・国道15号
東海道に対応する国道は、区間によって番号が変わります。
・日本橋〜横浜:国道15号(第一京浜)が旧東海道にほぼ対応
・横浜〜小田原:国道1号(第二京浜経由)だが、旧道とはルートが異なる区間が多い
・箱根峠:国道1号は箱根新道を通り、旧東海道の石畳ルートとは別
・静岡県内:国道1号のバイパス(藤枝バイパス等)が多く、旧道は県道や市道に格下げ
・名古屋以西:国道1号は旧東海道と概ね並走するが、鈴鹿峠は新道
街道歩きの視点で言えば、東海道と国道1号は「隣を走っている」感覚です。旧街道は国道の旧道や脇道として残っていることが多く、国道1号の標識を目印にしつつ、一本裏の道を歩くイメージです。

中山道 × 国道17号・19号・21号・8号
中山道は最も複雑です。1本の国道ではカバーしきれず、複数に分散しています。
・日本橋〜高崎:国道17号(中山道の埼玉〜群馬区間)
・高崎〜軽井沢:国道18号(碓氷峠は国道18号旧道が旧中山道に近い)
・軽井沢〜塩尻:国道142号・国道152号など複数の県道
・塩尻〜中津川:国道19号(木曽路区間)
・中津川〜関ヶ原:国道21号
・関ヶ原〜京都:国道21号→国道8号→国道1号
特に木曽路(塩尻〜中津川)は国道19号と旧中山道が頻繁に交差します。国道19号は車が多くトンネルもあるため、歩行者は旧道を選ぶ必要があります。奈良井〜薮原の鳥居峠や、妻籠〜馬籠の峠道は国道から完全に離れた山道です。

甲州街道 × 国道20号
甲州街道と国道20号は、五街道の中で最も対応関係が明確です。新宿から下諏訪まで、ほぼ全区間で国道20号が旧甲州街道に沿っています。
・新宿〜八王子:国道20号(甲州街道)がそのまま旧道
・八王子〜大月:国道20号沿い。小仏峠のみ旧道が山道として分岐
・大月〜甲府:国道20号の旧道(笹子峠は旧トンネル or 山道)
・甲府〜下諏訪:国道20号沿い
「甲州街道=国道20号」と覚えてほぼ間違いありません。現在も東京都内の国道20号沿いのバス停には「甲州街道」の名称が使われています。街道歩きでは国道20号の「旧道」部分を選んで歩くことになります。
日光街道 × 国道4号・国道119号
日光街道は2つの国道に対応します。
・日本橋〜宇都宮:国道4号(日光街道・奥州街道共用区間)
・宇都宮〜日光:国道119号(日光街道)
都内〜埼玉の区間では国道4号は「日光街道」の愛称で呼ばれており、道路標識にも「日光街道」と書かれています。旧道と現国道がほぼ一致する区間も多く、街道歩きでは国道の歩道を歩く場面もあります。
宇都宮以北は国道119号に切り替わり、日光杉並木を通ります。杉並木区間は旧道が「杉並木街道」として保全されており、国道とは別ルートになります。
奥州街道 × 国道4号
奥州街道(五街道としての範囲:宇都宮〜白河)は国道4号に対応します。日光街道と共用する日本橋〜宇都宮区間を含めると、全区間が国道4号沿いです。
奥州街道は比較的平坦で、国道4号も旧道とルートが似ています。ただし国道4号のバイパス化が進んでいる区間(矢板〜白河)では、旧道が県道や市道として残っています。
街道歩きにおける国道との付き合い方
旧街道を歩いていると、国道と何度も交差します。ルートファインディングのコツをまとめます。
・国道と旧道が分岐する場所は「追分」「旧道入口」の標識がある場合が多い
・国道のバイパス区間は旧道が「旧国道」や「県道」として残る
・峠越えは国道がトンネルを通り、旧道が峠を越える
・市街地では国道が旧街道そのものになっている区間もある
・歩道のない国道を歩く必要がある場合は、反対車線側の歩道を確認する
国道は「迷ったときの目印」として使えます。旧道を見失っても、国道に戻れば大きく方向を間違えることはありません。
まとめ
| 街道 | 国道 | ポイント |
|---|---|---|
| 東海道 | 1号・15号 | バイパスが多く、旧道は裏道に |
| 中山道 | 17号・19号・21号・8号 | 複数国道に分散。木曽路は19号 |
| 甲州街道 | 20号 | 最もシンプル。20号≒甲州街道 |
| 日光街道 | 4号・119号 | 宇都宮で切り替わる |
| 奥州街道 | 4号 | 日光街道と共用 |
五街道と国道の対応関係を知っておくと、ルート確認や車でのアクセスが楽になります。「国道○号の旧道を歩く」という意識を持つだけで、道を見失うリスクがかなり減るはずです。
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