四日市宿とは?東海道の商業港町を徒歩で歩く視点で解説

宿場町

四日市宿(よっかいちしゅく)は、東海道五十三次の43番目の宿場で、現在の三重県四日市市に位置します。

毎月4のつく日(4日・14日・24日)に市が立ったことが地名の由来で、商業港町として栄えました。
本陣2軒・脇本陣1軒・旅籠98軒を擁し、東海道の主要宿場の一つです。
現在は三重県最大の工業都市ですが、旧東海道沿いには宿場の痕跡が残っています。

この記事では、四日市宿を実際に徒歩で通過する前提で、補給・トイレ・休憩・見どころを実用情報としてお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は宿場町エリア内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本情報

項目内容
宿名四日市宿
所在地三重県四日市市
宿場番号第43宿
日本橋からの距離385km
次の宿場石薬師宿
本陣2軒
旅籠98軒
徒歩での特徴都市型・商業港町・補給豊富・平坦・近鉄四日市駅至近
最終確認日2026年7月

歴史・背景

四日市宿は、東海道43番目の宿場として整備されました。
地名の由来は、毎月4のつく日(4日・14日・24日)に定期市が開かれたことです。

天保14年(1843年)の記録では本陣2軒・脇本陣1軒・旅籠98軒・家数847軒・人口7,114人。
伊勢湾に面した港町でもあり、東海道の旅人だけでなく伊勢参宮の旅人も多く立ち寄りました。

四日市の港は「四日市湊」と呼ばれ、伊勢湾沿岸の物流拠点として機能しました。
米・木綿・茶などの物産が集まり、宿場と港の両方の性格を持つ活気ある町でした。

歌川広重の浮世絵「東海道五十三次 四日市 三重川」では、強風に笠を飛ばされる旅人が描かれています。
伊勢湾からの強い風は四日市の特徴であり、広重はその風土を見事に表現しました。

明治以降は港湾工業都市として発展し、石油化学コンビナートで知られる工業都市に成長しました。
戦災で宿場の建物の多くが失われましたが、旧東海道のルートと一部の史跡は残っています。


特徴・見どころ

■ 四日市宿問屋場跡(旧東海道沿い)
東海道の荷物の継ぎ送りを行った問屋場の跡地です。
案内板が設置されており、宿場の中枢機能があった場所を確認できます。

■ なが餅 笹井屋本店(旧東海道沿い)
創業天文19年(1550年)の老舗和菓子店です。
四日市名物「なが餅」は細長い餅にあんこを包んだ銘菓で、東海道の旅人に愛されました。
現在も旧東海道沿いの本店で購入できます。

■ 諏訪神社
四日市宿の鎮守社です。
秋の「四日市祭り」は東海地方有数の山車祭りとして知られています。
旧東海道から少し入った場所にあり、短時間で参拝できます。

■ 旧東海道の道標・常夜燈
四日市宿内の旧東海道沿いに道標や常夜燈が点在しています。
日永追分(東海道と伊勢街道の分岐点)方面への道標も確認できます。

■ 三滝川(広重の浮世絵の舞台)
歌川広重が「東海道五十三次 四日市 三重川」で描いた川です。
浮世絵では強風で笠を飛ばされた旅人が描かれています。
現在は三滝橋で渡りますが、広重と同じ方向を眺めることができます。


歩く人向け実用情報


コンビニ・補給情報

■ コンビニ(近鉄四日市駅周辺・旧東海道沿い)
近鉄四日市駅周辺にコンビニが複数あります。
補給に困ることはありません。

■ スーパー・商業施設
三重県最大の商業都市のため、生活利便施設が充実しています。
近鉄四日市駅直結の商業施設もあります。

■ JR四日市駅周辺
JR四日市駅は近鉄四日市駅から約1km離れていますが、周辺にもコンビニがあります。

▶ 補給戦略:三重県最大の都市のため補給に一切困りません。
次の石薬師宿方面に向かう場合は約11kmの距離があるため、出発前に十分な補給を済ませてください。


トイレ情報

■ コンビニ各店(多数)
市街地のためどこでもトイレ利用可能です。

■ 近鉄四日市駅
駅構内にトイレがあります。

■ JR四日市駅
駅構内にトイレがあります。

■ 諏訪公園
公園内にトイレが設置されています。

▶ トイレ戦略:都市部のため一切心配不要です。


休憩スポット

■ 諏訪公園
市街地にある公園でベンチ・木陰が豊富です。
旧東海道からも近く、休憩に利用しやすい場所です。

■ 近鉄四日市駅周辺のカフェ・飲食店
座ってしっかり食事・休憩ができる店が多数あります。
駅ビル内にも飲食店があります。

■ 三滝川沿い
河川沿いで開けた景色を見ながら短時間の休憩が取れます。


飲食・補給ポイント

■ なが餅(笹井屋)
四日市名物の銘菓で、創業470年以上の歴史があります。
細長い餅にあんこを包んだもので、歩きながら食べられるサイズです。
旧東海道沿いの本店で購入できます。旅のおやつに最適です。

■ 大とんてき(四日市名物)
厚切りの豚ステーキにウスターソース系のタレをかけた四日市のB級グルメです。
12.7km歩いてきた後のエネルギー補給に最適です。
近鉄四日市駅周辺に提供店が複数あります。

■ コンビニ・飲食店(多数)
市街地のため確実に食事ができます。

▶ 飲食戦略:なが餅は東海道歩きの定番おやつです。
大とんてきで本格的なエネルギー補給もできます。


宿泊ポイント

■ 近鉄四日市駅周辺のビジネスホテル
近鉄四日市駅周辺にビジネスホテルが複数あります。
工業都市のためビジネスホテルの選択肢が豊富です。

■ JR四日市駅周辺
JR四日市駅周辺にもホテルがあります。

▶ 宿泊戦略:近鉄四日市駅周辺が最も便利です。
翌日の石薬師宿方面への出発も近鉄四日市駅から南下する形になります。


注意ポイント(徒歩視点)

■ 宿場の面影が限定的
戦災と都市化で古い町並みは多く失われています。
案内板・道標・常夜燈で旧東海道を辿る形になります。
なが餅の笹井屋本店と問屋場跡の案内板が主な目印です。

■ 近鉄四日市駅とJR四日市駅の距離
近鉄四日市駅とJR四日市駅は約1km離れています。
旧東海道はJR四日市駅の方が近い位置を通ります。
商業施設・ホテルは近鉄四日市駅周辺に集中しています。

■ 次の石薬師宿への距離
次の石薬師宿まで約11kmあります。
石薬師宿方面は「日永追分」を経由するため、旧東海道を見失わないよう注意してください。
四日市宿で十分に休憩・補給してから出発してください。


歩きやすさ評価

項目評価コメント
総合難易度★☆☆☆☆平坦で市街地。歩きやすい宿場です
補給充実度★★★★★三重県最大の都市。コンビニ・飲食店が多数あります
トイレ安心度★★★★★都市部のため心配ゼロです
歩道安全性★★★★☆市街地のため歩道は整備されています
ナビの分かりやすさ★★★☆☆旧東海道のルートが市街地に埋もれている箇所あり
景観★★★☆☆三滝川・諏訪神社。宿場の面影は限定的です
疲労度★☆☆☆☆宿場自体は短距離。負担は最小限です
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

四日市宿は「商いの宿場」です。

七里の渡しの桑名が「旅の安堵」なら、四日市は「商いの活気」。
毎月4のつく日に市が立ち、伊勢湾の港から物産が集まった。
東海道の旅人も伊勢参宮の旅人も、ここで買い物をし、腹を満たした。

広重が描いた「三重川」の絵は、強風で笠を飛ばされる旅人の姿です。
実際に三滝川を渡ると、伊勢湾からの風が吹き抜けて「これだ」と思いました。
広重は現地の空気感を本当によく捉えている。

なが餅は必ず食べてください。
創業470年以上。東海道の旅人と同じ味を今も食べられるのは贅沢なことです。
細長い餅が歩きながら食べやすいサイズなのも、旅人向けだった証拠かもしれません。

四日市は現代では石油化学コンビナートのイメージが強いですが、
江戸時代は「港と市場の活気ある商業宿場」でした。
その歴史を知ると、街の見え方が変わります。


まとめ

四日市宿は東海道43番目の宿場で、定期市と港で栄えた商業宿場です。

問屋場跡・なが餅笹井屋本店・諏訪神社・三滝川(広重の浮世絵の舞台)が主な見どころです。

なが餅と大とんてきを楽しみ、次の石薬師宿(約11km)への準備を整えてください。


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・前の区間:桑名宿〜四日市宿(鋭意作成中)

・次の区間:四日市宿〜石薬師宿(鋭意作成中)

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