岡崎宿〜池鯉鮒宿|矢作橋から知立松並木へ向かう東海道区間ガイド(15km)

区間ガイド

岡崎宿から池鯉鮒宿は、東海道38番目の宿場から39番目の宿場へと続く15.0kmの区間です。東海道の中でも長距離区間の一つで、岡崎の矢作橋を渡り、安城市を横断して知立市の池鯉鮒宿に至ります。全体的に平坦ですが、15kmの距離は体力と精神力の両面で負担が大きい区間です。特に前日に岡崎宿の二十七曲りを歩いた翌日の場合は、疲労の蓄積に注意してください。本記事では補給・トイレ・見どころなど、実際に歩く方のための実用情報をお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は区間内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本データ

項目内容
区間岡崎宿 → 池鯉鮒宿
距離15.0km(確定値)
所要時間約3.0時間(時速5km換算)
難易度★★★★☆
最終確認日2026年7月

ルート概要

岡崎宿の二十七曲りの終点・矢作橋で矢作川を渡り、西へ進みます。矢作川を越えると安城市に入り、旧東海道は住宅街・農地の中を淡々と西進します。途中、国道1号と並走・交差する区間があります。猿渡川を越えると知立市に入り、来迎寺一里塚を経て知立松並木が見えてきます。松並木を抜けると池鯉鮒宿の領域に入ります。全区間が平坦で高低差はありませんが、15kmの長丁場のため中間地点での休憩が必須です。見どころは矢作橋と知立松並木に集中しており、中間の安城市区間は単調に感じやすいです。


見どころ

■ 矢作橋(約0〜0.5km地点)
矢作川に架かる大橋で、歌川広重「東海道五十三次 岡崎 矢矧之橋」に描かれた名所です。
江戸時代は木造の長大な橋で、日本最大級の規模を誇りました。
また、豊臣秀吉と蜂須賀小六がこの橋で出会ったという伝説が残ります。
橋のたもとに「出会いの像」が設置されています。
現在の橋は鋼製に架け替えられていますが、矢作川の雄大な流れは当時と変わりません。

■ 来迎寺一里塚(約12km地点付近)
知立市に入った付近に位置する一里塚跡です。
案内板が設置されており、長い区間の終盤で街道歩きの目安となります。

■ 知立松並木(約13〜14km地点)
池鯉鮒宿の手前に残る松並木です。
江戸時代にはこの松並木の下で馬市が開かれ、甲斐(山梨)や信濃(長野)から荒馬が集まりました。
広重の浮世絵「池鯉鮒 首夏馬市」にも描かれた賑わいの場所です。
現在は並木道沿いに彫刻作品が展示されており、アートと歴史を同時に楽しめます。
道の両側に広い側道があるのは馬市の名残です。


歩くための実用情報


補給ポイント(コンビニ・自販機)

15kmの長丁場のため、計画的な補給が必須です。

【区間前半(0〜5km地点)】
■ コンビニ(矢作橋付近〜安城市東部)
矢作川を渡った後、国道沿いにコンビニが出てきます。
出発直後に1回目の補給を入れておくと安心です。

【区間中間(5〜10km地点)】
■ コンビニ(安城市内・旧東海道沿い〜国道1号沿い)
住宅街のためコンビニが点在しています。
中間補給として確実に利用してください。
ここで補給を逃すと後半がきつくなります。

【区間後半(10〜15km地点)】
■ コンビニ(知立市内)
知立市に入るとコンビニが再び出てきます。

■ 自販機
区間全体を通じて多数設置されています。

▶ 補給戦略:15kmの区間を3分割(5kmごと)で考え、各地点で水分・食料を補充する計画をおすすめします。
出発前に500ml以上の飲料を確保し、5km地点と10km地点で追加購入するのが理想的です。


トイレ情報

【区間全体】
■ コンビニ(複数)
5kmごとにコンビニがある計算で、トイレは計画的に利用できます。

▶ トイレ戦略:15kmの長丁場のため、出発前と中間地点(7〜8km付近)で利用する計画を立ててください。
コンビニの位置を事前に地図で確認しておくと安心です。


休憩スポット

【矢作川河畔(約0.5km地点)】
矢作橋を渡った先の河川敷付近で休憩可能です。
川の景色を見ながら出発前の気持ちを整えるのに適しています。

【中間地点のコンビニ(約7〜8km地点)】
イートインスペースで座って休憩できます。
15kmの真ん中で必ず一度しっかり休むことを強くおすすめします。
ここで10〜15分座るだけで後半の歩きが全く違います。

【知立松並木(約13km地点)】
松並木の中にベンチがあります。
ゴール目前で最後の一息つける場所です。
彫刻作品を見ながらの休憩は気分転換になります。


高低差

この区間は完全に平坦です。

・岡崎宿〜矢作川(0〜0.5km):平坦(標高20m前後)
・矢作川〜安城市(0.5〜10km):平坦(標高15〜20m)
・安城市〜池鯉鮒宿(10〜15km):平坦(標高10〜15m)

坂は一切なく、疲労の原因は純粋に距離(15km)と路面の硬さです。
前日の二十七曲りの疲労が残っている場合、後半にじわじわと効いてきます。


道の特徴

【矢作橋〜安城市東部(0〜5km地点)】
矢作橋を渡ると住宅街に入ります。
旧東海道は狭い生活道路を通る箇所があり、車に注意が必要です。
道標は少なめのため、地図アプリで現在地を確認しながら進んでください。

【安城市中央部(5〜10km地点)】
国道1号と並走・交差する区間があります。
旧東海道と国道の分岐に注意してください。
住宅街と農地が混在する郊外型の道で、景色の変化が少なく単調に感じやすいです。

【安城市西部〜知立市(10〜13km地点)】
猿渡川を渡ると知立市に入ります。
来迎寺付近から知立松並木にかけて、旧東海道の雰囲気が戻ってきます。

【知立松並木〜池鯉鮒宿(13〜15km地点)】
松並木を歩き抜けると池鯉鮒宿に入ります。
名鉄知立駅に近づくと市街地になります。


宿泊ポイント

【池鯉鮒宿エリア(知立駅周辺)】
知立駅周辺にビジネスホテル(ルートイン知立など)があります。
名鉄知立駅から名古屋方面・岡崎方面どちらにもアクセス可能です。

▶ 宿泊戦略:岡崎で前泊した場合、15km歩いて知立で泊まるのが自然な行程です。
翌日の鳴海宿方面への出発にも便利な位置です。


注意・危険区間

【距離による疲労蓄積(全区間)】
15kmは東海道の中でも長い区間です。
特に前日に岡崎宿の二十七曲りで精神的に消耗している場合、この区間の単調さが追い打ちをかけます。
無理せず中間地点で休憩を入れ、ペースを落としてでも確実に歩ききってください。

【旧東海道と国道の分岐(安城市内)】
旧東海道と国道1号が交差する箇所が複数あります。
道標が少ないエリアもあるため、地図アプリ併用を推奨します。

【夏季の熱中症リスク】
平坦な市街地〜郊外を15km歩くため、夏季は熱中症リスクが極めて高いです。
日陰が少ない区間が長く続くため、帽子・日焼け止め・十分な水分を確保してください。
水分は合計1.5L以上を携行・補給する計画を立ててください。

【国道1号の横断】
国道1号を横断する箇所では陸橋を使う必要がある場合があります。
横断歩道がない箇所で無理に渡らないよう注意してください。


区間評価

項目評価コメント
総合難易度★★★★☆15kmの長距離。平坦ですが距離による疲労が大きいです
補給充実度★★★★☆コンビニが点在。計画的に利用すれば問題ありません
トイレ安心度★★★★☆コンビニで対応可能。5kmごとの利用計画が安心です
歩道安全性★★★☆☆国道並走区間・生活道路あり。注意が必要な箇所があります
ナビの分かりやすさ★★☆☆☆安城市内で道標が少ない。地図アプリ必須です
景観★★★☆☆矢作橋と知立松並木が見どころ。中間は単調です
疲労度★★★★★15kmの距離が最大の負担。前日の二十七曲りの疲れと合わさります
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

この15kmは、東海道歩きの中でも「忍耐の区間」です。

矢作橋を渡った後の安城市内は、正直に言って何もありません。
住宅街と畑が延々と続き、景色の変化が少なく、「あと何km?」と何度も確認してしまいます。
前日に岡崎の二十七曲りで精神的に消耗している分、この単調さが余計にこたえました。

でも、中間地点(7〜8km付近)のコンビニで座って休憩すると、不思議と気力が回復します。
10分座って飲み物を飲むだけで後半の歩きが全然違うので、絶対に休んでください。

知立松並木が見えた瞬間は本当に嬉しかったです。
「やっと着く」という安堵感と、松並木の美しさが重なって、疲れが一気に報われます。
馬市の名残を感じる広い側道を歩きながら、当時の賑わいを想像すると楽しいです。

知立で泊まれるので、この区間を歩き終えたらしっかり休んでください。
翌日は鳴海宿方面で、名古屋が近づいてきます。


まとめ

岡崎宿〜池鯉鮒宿は15.0kmの長距離区間で、矢作橋を渡り安城市を横断して知立市に至ります。

完全に平坦ですが、15kmの距離と中間部の単調さが精神面・体力面での大きな負担となります。

見どころは矢作橋(広重の浮世絵・秀吉伝説)と知立松並木(馬市の名残)に集中しています。

補給は5kmごとのコンビニ利用を計画し、中間地点で必ず休憩を入れてください。
前日の二十七曲りの疲労が残っている場合は、特にペース配分に注意してください。


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