御油宿〜赤坂宿|東海道最短1.7km・松並木を歩く至福の区間ガイド

区間ガイド

御油宿から赤坂宿は、東海道35番目の宿場から36番目の宿場へと続くわずか1.7kmの区間です。東海道五十三次の全宿場間で最も距離が短い区間であり、松尾芭蕉が「夏の月御油より出でて赤坂や」と詠んだほどの近さです。この1.7kmのほぼ全区間が国指定天然記念物「御油の松並木」で構成されており、東海道歩きの中でも屈指の景観区間です。所要時間は約20〜30分で体力的な負担は皆無ですが、景観の質は東海道全体のハイライトに位置づけられます。本記事では補給・トイレ・見どころなど、実際に歩く方のための実用情報をお伝えします。

本記事は実際に徒歩で通過した際の情報や作成時点での最新情報をもとに作成しています。本記事は区間内の実在情報のみを精査して掲載しています。


基本データ

項目内容
区間御油宿 → 赤坂宿
距離1.7km(確定値)
所要時間約0.3時間(時速5km換算)
難易度★☆☆☆☆
最終確認日2026年7月

ルート概要

御油宿の西端を出ると、すぐに御油の松並木が始まります。約600mにわたり約300本のクロマツが旧東海道の両側に並び、江戸時代の街道の雰囲気がそのまま残っています。松並木を抜けると赤坂宿の東端に入り、そのまま宿場町の中心部に至ります。全区間が平坦で、道は完全な一本道のため迷うことは一切ありません。この区間は「歩く」というより「味わう」区間です。ゆっくりと松並木の空気を楽しんでください。


見どころ

■ 御油の松並木(国指定天然記念物・区間全体)
慶長9年(1604年)に徳川家康の命で植樹されたクロマツの並木道です。
約600mにわたり約300本の松が現存し、五街道の松並木の中でも最も保存状態が良好です。
大木の枝が頭上を覆い、木漏れ日の中を歩く感覚は東海道全体でもここだけのものです。
十返舎一九「東海道中膝栗毛」にも登場する文学的・歴史的価値の高い場所です。
地元の愛護会や小学生による保護活動が続けられています。

■ 御油松並木公園(松並木の中間付近)
松並木の途中にある公園で、ベンチ・トイレ・駐車場が整備されています。
松並木の中で休憩しながら、じっくりと景観を楽しめるスポットです。

■ 松並木から赤坂宿への入口
松並木を抜けると視界が開け、赤坂宿の古い町並みが見えてきます。
松並木の薄暗い木陰から宿場の明るさに変わる瞬間は、江戸時代の旅人と同じ視覚体験です。


歩くための実用情報


補給ポイント(コンビニ・自販機)

この区間はわずか1.7km・所要約20〜30分のため、区間内での補給は基本的に不要です。

■ 御油松並木公園(松並木途中)
自販機が設置されています。飲料の補充は可能です。

▶ 補給戦略:1.7kmの区間のため、御油宿で補給済みであれば追加補給は不要です。
赤坂宿に入ればコンビニ等での補給が可能です。
ただし松並木を楽しむために飲み物を手に持って歩くのは良い選択です。


トイレ情報

■ 御油松並木公園(松並木途中)
公園内にトイレが設置されています。
松並木散策中に利用できる唯一のトイレポイントです。

▶ トイレ戦略:1.7kmの短区間のため、御油宿で済ませておけば問題ありません。
心配な方は松並木公園で利用してください。


休憩スポット

■ 御油松並木公園(松並木の中間付近)
ベンチが設置されており、松並木の中で休憩できます。
木陰の中で風を感じながらの休憩は格別です。
急ぐ必要のない区間なので、ここで座ってゆっくり松並木を眺める時間を取ることをおすすめします。


高低差

この区間は完全に平坦です。

・御油宿〜赤坂宿(全1.7km):高低差なし(標高約20m前後)

坂は一切なく、高低差による疲労は発生しません。
東海道で最も楽に歩ける区間の一つです。


道の特徴

【御油宿西端〜松並木入口(0〜0.1km地点)】
御油宿の町並みを抜けると、すぐに松並木が始まります。
旧東海道がそのまま松並木の中を通っており、自然と松並木に入っていきます。

【松並木区間(0.1〜0.7km地点)】
約600mにわたる松並木の中を歩きます。
道は舗装されており歩きやすいです。
両側にクロマツの大木が並び、頭上を枝が覆う独特の空間です。
車の通行は制限されており、基本的に歩行者専用の雰囲気です。

【松並木出口〜赤坂宿(0.7〜1.7km地点)】
松並木を抜けると赤坂宿に入ります。
旧東海道沿いに古い家屋が残る静かな町並みが続きます。
道幅は狭いですが車通りは少なく、安全に歩けます。


宿泊ポイント

この区間内に宿泊施設はありません。
(わずか1.7kmの区間のため、宿泊は御油宿側または赤坂宿側で検討してください)


注意・危険区間

【松並木の根元】
松の根が地表に出ている箇所があります。
足元を確認しながら歩いてください。つまずき注意です。
特に雨天後は路面が滑りやすくなります。

【松並木の保護マナー】
国指定天然記念物のため、松の枝を折ったり根を踏みつけたりしないでください。
ゴミは必ず持ち帰ってください。
整備された歩行エリアを歩くよう心がけてください。

【夕暮れ以降の松並木】
松並木は頭上が枝で覆われるため、夕暮れ時は急に暗くなります。
日没前に通過することをおすすめします。


区間評価

項目評価コメント
総合難易度★☆☆☆☆1.7kmの平坦な一本道。難易度は最低レベルです
補給充実度★★☆☆☆公園の自販機のみ。ただし距離が短いため問題なしです
トイレ安心度★★★☆☆松並木公園にあり。短距離なので事前に済ませれば十分です
歩道安全性★★★★★車通り制限。歩行者に優しい環境です
ナビの分かりやすさ★★★★★完全な一本道。迷う要素がゼロです
景観★★★★★国指定天然記念物の松並木。東海道全体でも最高評価です
疲労度★☆☆☆☆1.7km。疲労を感じる前に到着します
高低差★☆☆☆☆完全に平坦です

実際に歩いた管理人のひとこと

この1.7kmは、東海道歩き全体の中で最も幸せな区間です。

約300本のクロマツが頭上を覆い、木漏れ日が差し込む松並木の中を歩く感覚は言葉にしがたい。
「これが江戸時代の街道だ」と全身で感じられる唯一の場所です。

急いで通過するのは本当にもったいないです。
途中の公園で座って、松を見上げて、風の音を聴いてください。
400年前の旅人もこの同じ松を見上げていたのだと思うと、時代を超えた繋がりを感じます。

松尾芭蕉が「夏の月御油より出でて赤坂や」と詠んだ気持ちがわかります。
あまりにも近い。歩き始めたら、もう着いてしまう。
でもその「あっという間」の1.7kmの密度が、他のどの区間よりも濃いのです。

できれば朝の時間帯に歩いてください。
朝日が松並木に差し込む光景は格別です。


まとめ

御油宿〜赤坂宿は東海道で最も短い1.7kmの区間で、そのほぼ全域が国指定天然記念物「御油の松並木」で構成されています。

約600m・約300本のクロマツが両側に並ぶ街道は、東海道の原風景を最もよく残す場所として知られています。

体力的な負担は皆無ですが、景観の質は東海道全体のハイライトです。

急がず、ゆっくりと松並木の空気を楽しみながら赤坂宿へ向かってください。
この1.7kmに東海道歩きの本質が凝縮されています。


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